新品の革靴こそお手入れが必要! 革靴を長くキレイに履くコツを教えます
「靴のお手入れ」と言うと、使い始めてから汚れやダメージが気になりだしたときに始める人が多いと思います。しかし革靴の場合、革の状態を良くする保湿や防水をしておくとダメージを防ぐことができるので、新品の時にお手入れすることが推奨されます。
このコラムでは、新品でもお手入れした方が良い理由や、素材の違い、お手入れの仕方をまとめ、傷みにくい靴の購入方法も紹介します。ぜひ最後まで読んで革靴購入の参考にしてください。
1. 革靴は使い始める前にお手入れするべき?
この項目では、革靴を新品の時にお手入れするべき理由や、お手入れの道具や方法を紹介します。
1-1. なぜ新品なのにお手入れが必要?
革は乾燥に弱いので、革靴は製造工程の最後にクリームやワックスなどで保湿する工程があります。しかし、製造後に倉庫や店舗で時間がたつこともあって、購入した時には乾燥が進んでいることが少なくありません。そのため、履き始める前に保湿や防水をすることで、長くキレイに履くことができるのです。
1-2. 乾燥したまま履くとどうなる?
靴は乾燥した状態で使うと、足の動きや力のかかり方によって「履きジワ」が発生しやすいことが知られています。1回の使用でいきなり破損するというものではありませんが、保湿されないまま履き続けるとしわが深くなって寿命が短くなるのです。
また、乾燥した状態ではシミもできやすいので、靴の外観が悪くなりがちです。そのため、保湿と防水は新品の状態でしておくことが推奨されるのです。
1-3. 素材によって保湿しなくて良いものもある
前の項目で保湿の重要性を書きましたが、中には保湿が不要な素材もあるので、どんな革が使われているのか知っておくことは非常に重要です。
一般的に使用量が多いスムースレザーや、馬の繊維質を利用したコードバンと呼ばれる素材は保湿を必要とするタイプです。
一方、スエードやヌバック、パテントなど、革であっても保湿を必要としない素材もあります。そのため、購入時に素材を確認しておくことがおすすめです。量販店などでは知識を持たない人が扱っている可能性がありますが、専門店なら素材だけでなくお手入れの方法も教えてもらえることもあります。
2. 新品の革靴のお手入れの方法を知ろう
ここでは、一般的な靴のお手入れを解説しますのでぜひ参考にしてください。
2-1. できれば用意してほしいもの
革靴のお手入れをするには、以下のものがあると便利です。
・シューツリー(シューキーパーとも言う)…数百円~3千円程度
・靴ブラシ(できれば馬毛)…数百円~2千円程度
・靴用保湿クリーム(できれば無色)…数百円~2千円程度
・靴用防水スプレー…数百円~2千円程度
上記をまとめれば、安く抑えるなら3千円程度、高くても1万円程度あればお手入れ用品は入手できます。ぜひこの機会に用途に合わせて購入してみてください。
※クリームやスプレーは色や素材に合うものを選ぶことを忘れないようにしましょう。
2-2. お手入れの手順
ここからはお手入れの手順を記載します。
・靴ひもを外してシューツリーを入れる
・ブラシでほこりなどを落とす(使用後に汚れがあれば特にていねいに)
・クリームを塗って保湿する(繊維がつかない布、クロスなどを使うと便利。塗り過ぎに注意して伸ばしてなじませるように)
・防水スプレーを吹きかけて磨く(いったん乾いてから再度スプレーし、それから磨くとキレイです)
簡単に記載しましたが、クリームの量や磨きのコツなど、靴磨きには様々な要素の熟練が必要です。うまくできないという場合、プロに依頼するのも一つの手でしょう。
3. お手入れをする上で知っておきたいこと
このコラムの冒頭で説明しましたが、そもそも革靴は製造工程の最後にワックスなどで保湿を行います。しかし、大量生産品を量販店で買うと、購入までにある程度乾燥していることが少なくありません。そのため、履く前にお手入れをしていないと靴がダメージを受ける可能性が高くなります。
これを逆説的に考えれば、「製造から長期保存されずに入手できる受注生産の靴は傷みにくい」ということができます。「受注生産って高いのでは?」、「受注生産ってちょっと敷居が高そう」と思う人もいるでしょう。しかし、一つ一つてをかけ、自社で一貫生産を行っている質の高い革靴を、革の状態が良いまま購入できるのが受注生産の大きなメリットです。この機会に靴の受注生産を利用してみませんか?
4. まとめ
新しい革靴を買ったときは最初にお手入れをする必要があることを解説し、具体的なお手入れの方法などをまとめました。
東京都にあるLIFTは、オンラインストアで受注を受けてからそれぞれの靴を製作する方法をとっています。そのため注文した品物が翌日に届くメリットはありませんが、大量生産販売とは異なり、職人がていねいにお手入れした状態の靴をお届けしています。
もちろん、新品の状態でのお手入れはしていただきたいですが、製造後に倉庫や店舗で長期間乾燥が進んだ靴と違って傷みにくい特徴があります。革靴の受注生産を考えるなら、熟練した職人が素材と技法にこだわりぬいて作り、大量在庫をしない日本製革靴ブランド・LIFTにお任せください!
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