雪駄のサイズの測り方とは?雪駄選びの慣習や実態もわかりやすく解説!
日本の伝統的履物である「雪駄(せった)」は、昨今は現代風にリニューアルされており、じわじわと利用者が増えています。雪駄は健康にも良く、気軽に履けますから、近年非常に評価が高まっているのです。
しかし、実際に購入する場合、サイズは靴と同じで良いのか?という疑問が出てきます。多くの履物店は、雪駄はかかとが1センチ程度出るくらいのサイズを「粋」(いき=江戸時代のカッコよいライフスタイルを表す言葉)と勧めますが、実際の履き心地はどうなのでしょうか?
このコラムでは、雪駄のサイズについて詳しく解説します。
1. 履物店が、かかとが少し出るサイズを勧めるのはなぜ?
この項目では、まず雪駄を買う時に「かかとが1センチ程度出る方が良い」と言われる理由を確認します。
1-1. 「かかとが1センチ出るくらい」は、履物全般の共通認識
今回は雪駄を中心に解説していきますが、下駄や草履(ぞうり)も「かかとが1センチ出るくらい」のサイズ感が共通しています。また、店によっては2~3センチ出るくらい、と言うところもあるようです。まずはこの理由を具体的に解説しましょう。
1-2. 江戸時代の美意識の現れ=「粋」であり、経験的に美しさを求めた結果
「粋(いき)」とは「カッコよさ」という意味でも使いますが、単に服装に気を遣うだけでなく、セクシーさや生き方のカッコよさも含んでいます。とはいえ、和風の履物を常用しない現代人には、かかとが出ていることがどうかっこよいのかわかりにくいかもしれません。
しかし、想像していただければわかると思うのですが、例えば女性モデルがヒールの高い靴を履いていることが多いのは、かかとに体重がかかるより、つま先側に重心がかかっている方が美しく見えるからです。
また、俊敏な動きを求められるスポーツで、かかとに重心をかけて構える姿勢はほとんど見られません。スポーツのテクニックとしての話だけでなく、かかとにどっかりと体重が乗った姿勢はどちらかというと鈍重に見えるのは経験的に誰もが知っています。
これらを踏まえれば、かかとが軽く浮いている姿勢は、見た目が美しく俊敏に見えると考えて良いでしょう。つまり、履物よりかかとを少し出すというのは、江戸時代の無意味な慣習ではなく、美しさや動きやすさを踏まえた生活の知恵なのです。
1-3. 実用的な理由
草履や雪駄などの履物は伝統的なもので、和服と一緒に発達してきました。そんな中で、もし履物の方がかかとより出ている場合、着物の裾(すそ)を踏んでしまうというのが一般的な知識だったそうです。着物の裾を踏むと転んでしまうこともあり、非常に危険です。
つまりかかとを少し出す習慣は、見た目だけでなく安全重視の観点から生まれた側面もあるわけですね。
2. 実際に雪駄を買う時はどんなサイズを選ぶべき?
前の項目では伝統的なサイズの選び方と、その根拠を解説しました。ここからは、実際に購入する時どうするべきかを考えていきましょう。
2-1. ゆったり履くのがカジュアルでおすすめ!
かかとが1センチ程度出るくらいが伝統的なサイズですが、LIFTの雪駄では伝統に縛られずサンダル風にゆったりカジュアルに履いていただくことをおすすめしています。LIFTの雪駄は歩きやすさを求めて開発したソールの反りにより、歩く姿勢がつま先重心になる為、ビジュアルの美しさも兼ね備えています。
2-2. 履きにくさが心配な人へ
足の甲の厚みは個人差があり、鼻緒の高さがきつくないか心配になられる人もいるのではないでしょうか。
革靴製造販売の専門店LIFTの雪駄は、鼻緒を革で製造しており、履きはじめはきつく感じても、履いているうちに革で出来た紐がぴっぱられて伸びていくため、足になじみ、フィットしていきます。
また、鼻緒の位置を親指寄りにしたり、独自開発のインソールを使ったりして履き心地の良さを徹底的に追及しています。LIFTが提供する「サン駄(江戸前sandal)」は、カジュアルさや使い勝手の良さはサンダルと同様なのに、さらに疲れにくさも追及しています。
雪駄を生活に取り入れてみたいと思う方は、ぜひ革靴制作販売の専門店LIFTの商品をご検討ください。
鼻緒がきつい場合はHPよりご相談いただければ、長さの調整も可能です。
3. まとめ
雪駄のサイズ選びについて、従来の慣習とその理由を解説し、現代人が雪駄を買う場合はどうするべきかを解説しました。
革靴製造販売の専門店LIFTでは、雪駄の魅力に現代の製造技術を加えた「レザー雪駄サンダル サン駄(江戸前sandal)」を販売しています。サン駄(江戸前sandal)はサイズが3SからXLまで6種類ありますから、それぞれの方にお好みのサイズを選んでいただくことができます。
上質な牛皮を使用して高級感を演出しつつ、鼻緒には肌触りの良い素材を使用することで履き心地の良さを追求しています。現代の技術を活かした履きやすい雪駄を探すなら、LIFTのサン駄(江戸前sandal)がおすすめです。
またLIFTは、熟練した職人が素材と技法にこだわりぬいて作る、大量在庫をしない受注生産による革靴を提供しています。品質の高い革靴と現代雪駄をお求めなら、ぜひLIFTにお任せください!
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